「なんか心当たりないの?」 「ありまくりだよ……」 「ええ?詳しく教えなさい」 真里に責め立てられて、あたしはこの前黒田くんと起きたことを話した。 「……ねえそれ、黒田くんが犯人なんじゃない?」 眉をひそめた真里が、ため息をついた。 「そんなはずないよ……」 黒田くんはあたしの後輩で、黒田くんが1年生のときから委員会でずっと一緒だったし。 なんの恨みもないはずなんだけどな。 それあたしの勘違いなのかな?