「朝からムカついたから全部とってきた!」 教室に着くと、後から追いかけてきたらしい真里が何枚もの紙を持ってきた。 真里にも、知られたか。 知られたくなかったんだけど、仕方ないよね。 「真里、それはね……」 「大丈夫。わかってるよ」 「え?」 「はるがこんなことするはずないじゃん」 にっこりと笑う真里。 「真里……」 「泣かない泣かない。それよりこれの犯人、捕まえなきゃね」 泣きそうなあたしの頭をぽんぽんして、真里が言った。