親を呼ぶと言う先生に、青久が 「幼なじみなので家まで送っていきます」 と言ったのはいいんだけど……。 家までの帰り道。 無言なふたりは微妙な距離を 保ちつつ、歩いていた。 気まずい。すごく気まずい。 さっきはとっさに会話ができたけど。 久しぶりに、2年ぶりに会った幼なじみに あたしは何て声をかけたらいいかわからない。 それもこれも、青久のせいだ。 青久が変なことを言い出しただけでなく 雰囲気が変わりに変わってしまっているから。 チラッと隣を歩く青久を見る。