急いで洗面台へ向かい、歯ブラシを手にした瞬間、更なる現実を思い出した。


「…あ……私、仕事…」


______昨日でやめたんだった。


そりゃ、目覚ましもかけずに寝るよね…。昨日の私の方が現実みれてたじゃん。

一応起きてしまった流れもあるのでそのまま歯磨きを続けると、鏡に映る泣きそうな自分が見えた。