合流して一緒に車に向かおうと歩きだすと、突然ネックレスがグググっと、後ろに引かれる感覚があった。 立ち止まって振り返ると、あたしの真後ろにルカが立っていた。 いつの間に来たんだろう。 「もう!ルカ!!急に引っ張らないでよ!!苦しいじゃん!!」 あたしは首元のネックレスの位置を整えて軽くせき込む。 すると、ルカの眉間にグッと深いシワが寄った。 「引っ張る?」 「とぼけないでよ!!今あたしのネックレス引っ張ったでしょ?」