「それはあたしが感じたことなので、本当に繋がっているかはわからないですけど、確かにこの指輪がここの映像を映し出したんで……す……」


あたしが言い終わらないうちに、また指輪がじんわり温かくなり初め、小さな光を発した。


あたしが驚いた顔でルカを見上げると、ルカは一回あたしに頷き、あたしの右手をあげ、光りが本の背表紙に当たるようにした。


そこに映し出されたのは、今度は学校の図書室だ。


「これで確実だな」


ルカの低い声に、フランさんとヘイリがゴクリとつばを飲み込む。


「ここと、学校の図書室は繋がっている」


ルカは言いながら、フランさんの手から例の本を取りパラパラとめくった。


「今、向こうに誰かいて実験が出来たら一番のいいのだが」


ルカの言葉をみんな聞き入る。


「向こうの本に何か挟んで、ここに届けば確実……に」


ルカがパラパラとページをめくって、パタリと手を止めた。