いきなり走り出したあたしに、梓は本棚から顔を出してあたしの名前を呼んだ。 だけどあたしは梓に振り返ることなく、カバンを持って図書室を走り出る。 あたしの考えが正しかったら、早くあの人を捕まえないと行けない。 逃げられてしまう前に。 早く‼ 早くルカに伝えなきゃ!!