悪魔なキミと愛契約~守るべきもの~



「その真相を探る為に、実はこのフェスティバルを開催することにしたんだ。城でのフェスティバルは魔界の殆どの悪魔がこの城の前に集まり共にパーティを楽しむから、何か手掛かりが取れるのではないかと思って」


「フェスティバルをすることで、本当にその原因がわかるの?」


「今までに行方を消している執事達には、ある共通点があるんだが……」


「ルカ様」


ルカの話の途中であたしの背後からシキの声がして、一旦話は中断。


「あ、申し訳ありません。何か大事なお話しをされていました?」


シキが申し訳なさそうに頭を下げる。


「まぁ、良い。また今度話すとしよう。そろそろ準備をしなければならないのだろう?」


「はい。お時間が近づいております。サラ様もお着替えをされなくては」


「え?着替え?このままじゃダメなの?」


あたしは私服姿の自分を上から見下ろす。


「パーティの間だけは、ドレスにお着替えください。私の方で準備いたしましたので」