「フッ……ガチガチ」
手に握った汗を短パンで拭うあたしを見て、ルカが鼻で笑う。
「何を想像しているのだ」
「な、何って‼べ、べ、別に、あ、あたしは何も‼」
口を尖らせて必死に言い訳。
閉ざされた部屋にふたりっきりなんだよ!?
緊張せずにいられる!?
し、しかも、ここ‼
ここ、ベッドの上だか……。
「きゃっ‼」
ドスン……。
いきなりベッドに押し倒され、天井との間にルカの顔が見える。
ルカのサラサラの金髪が下に垂れさがり、ルカの顔に影が出来る。
「な、な、な、何、してるの?」
大きく見開いた目を、パチパチと瞬き。
状況を理解できないんですけど。
「何って?一緒に寝ようと思って」
は、はぁぁぁぁぁぁぁ!?
ルカは、あたしの隣に倒れ込み、電気が眩しそうに腕で目を覆った。
あたしは上半身を起こし、ベッドに寝たルカを見る。


