この事は、誰にも言えなかった。
変な胸騒ぎがする。
図書室でヘンリー宛ての紙を見つけ、あたしはそのまま制服のスカートの中に入れてそのまま家に帰って来た。
ルカもシキも、ヘンリーのことは何も知らないよね?
いやでも、ルカとシキはふたりにしかわからないなアイコンタクトを何度かとっていたことがあった。
あたしに、何も教えてくれずに。
もしかして、あのふたりは既に感づいていたとか?
でもだとしたら、もっとヘンリーをマークするはずだ。
まだ探りを入れているだけで、何もわかっていないのかもしれない。
あたしはその日の夜、自分の部屋の机に座り図書室で見つけた紙を広げて見ていた。
雑にちぎられたノートの切れ端。
“時が来た、ヘンリー。用心しろ“
これは誰が書いたんだろう。
なんであんな本の中に挟まっていたんだろう。
ヘンリーに渡すなら、直接手渡しにすればいいのに。
いつ誰にその場面を見られるかわからないから、ヘンリーと接することなくやり取りをするには、この方法しかなかったか……。
あたしが探偵なら、今までの出来事を繋げて解決策を見つけられるのに……。


