悪魔なキミと愛契約~守るべきもの~



「うっわ!!それ、まさか!!」


朝教室に入って自席にスクールバックを置くと、すぐに梓があたしの右手を見て反応した。


さすが梓。


よく変化に気づくんだから……。


あたしは少し恥ずかしくなって、少し右手を後ろに隠して微妙な笑顔になる。


だって、堂々と見せられない。


なんかよくわからないままに勝手に付けられた指輪だから。


これが何を意味しているのか、ルカは何も教えてくれないし。


「サラはルカ様の物って印ですか!?」


梓は、あたしの後ろに座ったルカにキラキラの眼差しを向ける。


「本当は首輪をつけてどこかに繋げておきたいくらいだが、そんなことをしたらコイツは一日中吠え続けるだろうからな」


「きゃーー!!!!首輪ッ!!」


ルカの発言に梓は今にも萌え死にそうな奇声をあげて体を反らせて喜んでいるけれど、あたしはサッとルカを振り返り鋭く睨みつけた。