あたしは、「う、うん」と細かく頷く。 一体どうしたんだろう。 日食と結界のことと何か関係がある? もしかして、また危険が迫ってるとか? ルカはいつも肝心なことは教えてくれないから、今回も聞いても教えてくれないんだろうけど……。 「この屋敷内はまだ良いが、学校では常に俺から離れるな。これは命令だ。わかったか」 有無を言わせないルカの言い方に、あたしは渋々頷く。 ここは、シキに聞くのが一番良さそうだ。 もちろん、ルカのいないところでね。