陸 side




『陸。もうすぐ着くからね。』


そういってお母さんは

にこっと私の方を向いて微笑んだ。


両親の離婚で私は東京から知り合いのいる

北海道に引っ越してきた。




バスはどんどん人気のない街へと進んでいく。


バスに乗ってるのも私とお母さんだけ。