「ありがと」 「いえいえ。ちゃんと守れた?」 あ、昨日の……。本当に守ってくれた。 「うん、バッチリ」 「そか。よかった」 ニッコリと愛嬌のある笑顔を向けた。 そんな笑顔に胸が高鳴る。 なんなんだ、なにドキッとかしてんの!? 意味わかんない……。 「教室行く?」 「う…うん」 ダメだ、絶対京くんのせいだ! あんなことがあったから無駄に意識しちゃってるじゃんか! 私は、惑わされないんだからね!