「勝手に抜ければ!?あんたら十人足らずが抜けたところで こっちの方が仲間は多いんだよ!てめぇら全員いじめてやる!」 「いい加減諦めたら?本当はわかってんでしょ。 自分はもう“おしまい”だって」 するとさやかは悔しそうに俯き、唇を噛んだ。 肩を震わせ、きつく拳を握って。 さやかはちゃんとわかってる。 もういじめは続けられない。ってこと。 けどさ、きっと“ごめんね”が言い出せないだけだと思う。