「ねぇ、あんたらもやりなよ」 「「……えっ」」 さやかが遥と仲のよかった子に遥の描いた絵を差し出し話しかける。 「やらないの?」 ニヤリと笑い、二人を見る。 二人はさやかを見るなり顔を真っ青にする。 ビリビリビリッ! それを受け取り、ビリビリに引き裂いた。 「あっ、……も、やめて、くださいっ」 「クスッ、あんたらはもうあたしたちの仲間だから。チクったりしたら……わかるよね?」 どうしてこんなことするの。 どうして人は仲間を作りたがるの。 ねぇ、どうして……。