体育館裏につくと、やはり皆はいた。 「やめ、やめてっ!」 「何言ってんの?やめてくださいだろ?誰に口聞いてんだテメェ」 さやかの取り巻きたちが遥の……絵を切り刻んでいる。 あれは最低だ。あんなにいつも楽しそうに描いていたのに。 それでも私はこの場から動くことができない。 動いたらどうなる? さやかにやめてって言ったら? 次のいじめは―――私の番だ。