そんなあたしの動揺を無視するみたいに、啓吾は視線を外さなくて、多分、何かいいかけた時、 あたしが、投げやりに煙草の煙を吐き出してすぐ、 「隣、構わない?」 甘い女性らしい声がその空気をあっさり断ち切った。 綺麗に巻かれた髪が揺れる。美人だと自信をもって言える彼女は啓吾のフェロモンにやられたらしい。 一応あたし、横にいるんだけど、まあ関係ないんだろうな。とか、冷静に思う。 だって、ほら、美人だし。