次の日ーーー


「ちょっとー美琴ー」

やたらニタニタと笑いながら近づいてくる麻衣。


「え?なに?」


「あんた昨日坂井君と手つないで帰ったらしーねぇ」


肘でこのこのーと脇をついてくる


「え?あ、あぁー」


なんか、恥ずかしくなって照れていると


「え?そーなの?
でも、美琴メガネ男子なら誰でもいー的なこと言ってたじゃん?
もしかして、坂井君が最近メガネかけてきてたからー?」



麻衣じゃない友達がその言葉を言った瞬間

向こうから歩いてきた斗真が居た。


「あ、違っ...」


そう呼びかけたけど

早足で教室に歩いていく斗真。


あ、....


でも、違わないよね...


私...斗真がメガネかけてから
いしきしだして



カサッ



その時セーターのポケットに入れていた

斗真からもらったミルキーの音がした。


「あ...」


あぁ、そうだ。


私バカだ。


斗真のこと好きなんだ。


確かに意識してたのはメガネ聞けてきてからだった。


だけど、ずっと前から


斗真の優しさや色んなところに惹かれてた。