「………馬鹿じゃないの」



もう何年間も見ていない、あいつの字。
意外と綺麗。読める。


丁寧に書いてくれたのだろうか?
……え、なにそれ本気なの?



「意味が分からない……」



頭の中がぐるぐる回る。
なけなしの脳味噌で考える。
でも、あいつの思考回路がさっぱり分からない。



……書いた方が良いのかな。
明日無かったらあいつ悲しむのかな。



そう考えてしまっていて、私はつい書いてしまっていた。
ご飯を食べながら。