「由香…ちょっと言い過ぎ…」
と、華奈がなだめても由香は反抗した。
「だってほんとじゃん!
対して上手くもないのに、なんで久徳寺(きゅうとくじ)大会でベンチに入るの!?
由香は空手の大会があるから、いいけど
里子がなんで入れないのよ!」
先日、一年生が久徳寺大会のベンチに入れるのは、四人だけと、聞かされて、由香は空手の大会があるから。と辞退して、じゃんけんで決めたが、里子が負けて、入れなかった。
「しょうがないよ。由香。私がじゃんけんでまけたんだから。
そんなに気にしてないし。」
と、里子が言った。
由香はとても、友達思いでいい子なのだが、時に、気に障ると、凄くおこるのである。
「里子はいい人すぎるの!
とにかく、言われたことも出来ないのに大口叩かないでよ!
さっさと引っ越せば!」
と、由香が言うと、楓が泣きはじめてしまった。
「何なの!?泣けば全部許される訳じゃないんだからね!」
