卓斗が、『夢花は元気なのか?』



「ああ大丈夫だ。夢花のそばにはいつも司がいる。


今も二人が抱き合ってるとこ見てしまったよ。


俺さ教師の癖して夢花の事好きになんだよ。


兄弟して一人の女を好きになるなんて、


どうかしてるよな。」



『兄貴司と夢花は?』



「あぁ付き合ってるよ。」



無言になる卓斗。



「おまえ夢花の事まだ好きなのか?


卓斗今付き合ってる女がいるんだろう?」



卓斗は何も言わない。



「明後日こっちに来るんだろう?」



『ああ行くよ。』



「うちに寄れよ、親父とお袋喜ぶから。」