俺はサングラスに帽子を被り朝早くマンションを出た。



タクシーに乗り込もうとした時、



「卓斗私も一緒に行く。」



俺は綾女に押されてタクシーに乗る。



「綾女俺は一人で行きたいとこがあるんだ。


降りてくれよ。又今度遊んでやるから。」



「嫌一緒に行く。卓斗好きだから離れない。」



綾女は俺の事務所の後輩。


そして事務所の社長の娘。


何故か俺が好きでいつもくっついて来る妹みたいな奴。



これが俺の運命かな?



夢花には会えそうもない。


この時ディズニーランドに行くのを止めればよかったよ。



運命って残酷なんだ。



俺は又夢花を泣かせてしまった。



泣かせたくないのに。



泣いた夢花を抱き締めるのは、もう俺なんかじゃないんだ。