気がついたらもう朝だった。



隣でまだ寝ている卓斗。



どうしょう。



雅彦さん怒ってるだろうな。


部屋ドアがノックされる。


「夢花起きてご飯食べないと遅れるよ。卓斗もいるんだろう?」



卓斗がいるのばれてるし、


わぁどうしょう。



卓斗が慌てて起き上がる。


卓斗裸だし、あぁ私もだ。


「雅彦さん今起きます。」



「二人とも服着てからおいで。」



ああばれてるし。



二人で顔を見合せ固まったまま動けない。



卓斗が、『夢花早く服着ろ。』



となかく服着なくちゃ。



慌てて二人で服を着てリビングに行った。



卓斗が私の後ろに隠れながら歩く。



もう卓斗たら何隠れてんの。



雅彦さん怒ってるよね?



テーブルには雅彦さんが作った朝食が並べてあった。


雅彦さんが笑って、「いいから二人とも座って食べなさい。



今日の撮影の為のラブシーンの実演練習は上手くできたのかな?」



わぁ恥ずかしい。



二人で真っ赤になった。