「あの、ホント急いでるんで…」 「えーー?いーじゃんちょっとくらい」 ある日の昼下がり。 私は久々の休日に一人商店街で買い物を楽しんでいた。 と、いうのに、 早速壁に出くわしてしまった。 (いつも気をつけているのに…) 「ね?いーじゃんよーお姉さん」 その壁は駄々をこねる子どものようだが、良い年をした男に言われると、 (キモい、黙れ) と思っても仕方がないだろう。