「なにこれ!!」
「……え?俺のシャツ?」
ダボダボなシャツを掴み青に言うと当たり前な答えが返ってきた。
まぁ……ですよね、じゃなくて!
「私制服着てたはずだよ!?」
「あ、うん?着替えさせたよ。皺付いちゃうしね?」
でも、そっか……って、納得しちゃダメか……。
「な、なんで脱ごうとしてんの馬鹿っ!」
なんて考えてると青が下のズボンに手をかけていたので急いで脱衣所から出て扉を閉める。
青、マジありえない……。
「俺風呂入るとこだったし?大丈夫、何もしてないから。それに綺麗だったよ芹那ちゃんの体」
「……っ!」
もう……なんなのあいつ。
人の事簡単にドキドキさせてくれちゃってさ。
扉に寄り掛かり胸に手を当てる。
はぁ……こんなのキャラじゃないのに青のせいだ。
そう言えば、あいつと付き合ってた時もこんなにドキドキしたかな?
ま、いいや。とりあえずご飯作っちゃお……。
脱衣所の扉の前から立ち上がって台所に向かう。
うーん、何があるかな……。
冷蔵庫を開けるといつ揃えてるのかと問いたくなるほどの材料が揃っていた。
おかしいよね……。
朝だし、食べやすいものにしよっかな。
トーストとスクランブルエッグと味噌汁かな。
こーやって台所に立ってるとお母さんとご飯作ってた時のこと思い出すな……たしか、鼻歌とか歌ってたりして。
「……思い出に浸ってる間に出来ちゃったよ……」
目の前にはスクランブルエッグと味噌汁とトーストが出来ていた。
「いい匂いだね、芹那ちゃん鼻歌上手だったよ?」
「……まさか、そこにいたの!?」
「うん?それよりなんか新婚さんって気分だねハニー?」