た、たべ!?!?
「私は食べ物じゃない!早く退いてっ!」
「わかったから、怒らない、ね?」
青の顔を押し返していた手を青の手に掴まれてそのまま指にキスをされた。
……キス魔!?
「じゃあ、そろそろ学校行く準備しよっか?俺、先にお風呂入ってくるね。寝ててもいいよ」
「……起きてる……」
寝てたらまたなにかされそうだよ……。
青が私の上から退いてくれてやっと体を起こせた。
「ざーんねん。じゃ、お風呂行ってくるね」
「……っ!?」
チュッというリップ音を響かせて私の額にキスをしてタオルと着替えを持って扉の前まで行くと振り返り言った。
「それくらいで赤くなってたらこれから大変だよ?」
「……っ!さっさと風呂に行けーーーっ!」
青に目掛けて枕を思いっきり投げると笑顔でそれをキャッチしてベッドの上に投げ戻すと部屋から出て行った。
「……私、死ぬかもしれない……」
自分の赤くなっているだろう頬に手を当ててそんなことを考えてしまう。
青が出たらすぐ入れるように用意だけしとこ……。
「……!?」
布団を退かして体を見ると着ていたはずの制服じゃなくて、やたら大きなダボダボしたワイシャツを着ていた。
こ、これ青の……なんで!?
問わなくても一人しかいない……青っ!!!!
ベッドから降りて部屋を出て足は一つの部屋の前まで行く。
「……っ、青っ!!!」
――バタンっ!――
「あれ、芹那ちゃん?覗き?それにしても堂々としてるね……?」
脱衣所の扉を開けるとちょうど上の服を脱いでいた青が振り返り私を見る。

