「芹那、今日私の部屋来な。憂も呼んで」
「……え、い――「柊花、お、俺は!?」
柊花に返事を返そうとしたら豹の声に遮られる。
「豹は、青か桃也の部屋行って」
柊花がそう言うと本当にショックなのか膝から崩れ落ちるように床に座り込む豹。
なんか、ごめんね……豹。
なんで柊花に呼ばれたんだろ?
「青と桃也には私が言うからいいよ」
「……あ、うん?」
なんでいきなりお泊り会なんだろ?
でも、憂と柊花となら楽しそう!
「ほら、始まるで?」
豹の声で前に視線を向ける私と柊花。
「…………」
なんか、青怖い……。
憂が普段より小さくなっていて震えてる気がする。
もう泣き出しそうな顔をしている憂。
「憂怖がらせるなんて青何してくれてるんだろうね」
「……桃也」
いつの間にか私の後ろにいた腹黒王子に負けを劣らず笑みを浮かべる桃也。
こっちも怖い……。
また前に視線を戻して青を見ると青と目が合う。
「……っ」
私をジッと見てくる青に落ち着いたはずの胸がまた大きな音を立てながらまた落ち着かない気分にさせる。
恥ずかしくて青から目を逸らすと後ろから手が出てきて誰かに抱きしめられる。
「……は?」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
誰かを確認する前に耳が痛くなるほどの悲鳴が聞こえてきた。
もしかして……後ろにいるのって……。

