「海君、今日は星がキレイだね」 夜の空を見上げて、ひとりごと。そのは ずなのに、返事があった。 「呼んだかい?夜空様」 わざとおどけた口調でそう言ったのは、 私が今一番あいたい人だった。 「海君……」 《Ⅲ 同じ道を…終》