夏野君がこちらを窺うように、抱え込んでいる頭の隙間から、そっと私の方を見る。
ただでさえ長くて隠しがちな金髪の間から覗く澄んだ目に、私はヒリつく心ごと持っていかれちゃいそうだった。
何だか照れくさくなって、思わず視線を逸らしたくなったけど、それでも何とか夏野君を見つめ返す。
私も夏野君も、次の言葉を言い出せない。
「……それは、えっと。私の告白への答えは、"YES"という事で、大丈夫なのかな…?」
何とか吐き出した言葉も、恥ずかしさから、"告白"という言葉だけ小さくなるし、どんどんと尻すぼみになってしまう。
告白という行為そのものも恥ずかしいし、自分を否定されるかもだから恐怖も半端じゃ無いんだけど、その答えを自ら確認し直さなきゃいけないなんて、もはや生殺しに近い。
――何で私、こんなに恥ずかしい思いをしなくちゃならないの!?
夏野君が私の言葉に、頭を抱えていた手を下ろし、ちゃんとこっちを見る。
互いに視線は逸らさない、逸らせない。
この重々しい恥ずかしさに耐えきれなくなり、先に視線を逸らしたのは、私の方だった。
少しだけ視線を下ろし、空っぽに近いドリンクを啜る。
「……あぁ」
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