彼が虚勢をはる理由






そう言って、夏野君は苦笑する。
確かにアレは面倒くさい、私は夏野君に同情する。

――――しかし、高校に入学してからもアレやる阿呆な人、いるんだね。
高校に入学すると電車通学とかで通学にかかる時間が長くなるし、勉強も難しくなって予習とか欠かせなくなる事もあるし、部活すればもっと忙しくなるし、校則が緩くなればオシャレだってしたいしで、そんな事する暇がある人なんていないと思ってた。


「……阿呆か」

「確かに。あとさ、声かけてくるだけならまだしも、こっちが反応すると、悪戯や嫌がらせしてくる奴もいたんだよな。悪戯レベルならまだしも、如実に嫌がらせとかされると、もう本当に嫌だし面倒くせぇし、困る奴も出てくるし。趣味とか楽しい話とか振られるのまで拒否してんじゃないんだから、声かけるならもっとマトモなコミュニケーション取って欲しいよな」


夏野君が苦々しく吐き出す。
さぞかし、嫌な思いをしてきたに違いない。…そういえば前に、友達が暴力沙汰の苛めに遭っていたって言ってたし。
夏野君は中学まではこっちに居たんだから、"向こうの学校"って高校でしょ? どんだけ暇人の集まりで、劣悪な環境に居たっていうの?





.