…さてと、ノリと勢いだけで夏野君を追いかけてきちゃったし、「聞きたい事が沢山ある」とか言っちゃったし、取り敢えずは夏野君への質問事項をまとめるか。
声かけた時に、いつもは最初の一回しかシカトしないのに、最近はシカトの回数が増えてる理由が知りたい。そもそも、最初の一回目を必ずのようにシカトしてる理由も知りたいし。
それから、まるであからさまのように、最近の私を避けてた理由が知りたい。
あと、これが一番大事で、こないだの"壁ドン"の時に、うっかり私の唇から零れちゃった想いの、返事も聞きたい。
振られちゃったら仕方が無い。こればかりは、夏野君の気持ち次第だもん。
「…お待たせ。オレンジジュースにしたけど、それで良い?」
振ってきた声に顔を上げると、二人分のドリンクとポテトフライを持ってきた夏野君が立っていた。
食べ物を乗せたトレーをテーブルに置くと、私の鞄を椅子から下ろして、やおら座る夏野君。
私は夏野君の下ろした鞄を、自分の方に引き寄せた。
「ありがとね。幾らだった?」
「良いよ、俺の奢り」
財布を出して小銭を確認する私に、夏野君はアッサリと返事した。
…何だか、前にも飲み物を奢ってもらったような…。
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