「……。」

分かっていた。こうなることは分かっていた筈なのに…。

そんな事を思いながら、私は立ち尽くしていた。


「お前、彼女出来たか?」

「出来た出来た!」


なんてむさ苦しい会話が聞こえてくる。


ちゃんと、昨日説明を受けたから分かってはいたよ。

でも、やっぱり信じれていない自分が居たんだよね。


だって、男の子しか歩いてないんだよ?

ここに、来る前は正反対の女の子しか居ないところにいたんだよ?