「それから、2年間位は本当に凄かった。笑えないし、人とも目を合わせなかったし、話さなかった。」

「そんな時に、今のお母さんである凛さんに出会ったの。凛さんは、あたしの過去を聞いても軽蔑しなかった。しかも、あたしを本当の子供にしてくれた。」

「だから、凛さんには感謝してるし、凛さんのお陰で、男とも話せる位にまでマシになった。ども、1メートル以内には近づくことは無理だった。
それに、まだ人を信じた訳じゃないから、自分の身を守るために、強くなった。

これが、あたしの全てよ。どう?軽蔑したでしょ?」



どうせ、みんな軽蔑したよね?


こんな汚れた女。


「蘭ちゃん……。辛かったよね?でも、僕らは大丈夫だよ?軽蔑なんてしない。まだ僕らの過去を蘭ちゃんに言うのは、無理かもしれないけどね、僕らの仲間になろうよ!」


「えっ?いいの?だって、あたしは汚れた女だよ?それに、皆は迷惑じゃないの?」


だって、このあたしだよ?裏切られるのが怖いよ。