「いいよ。知らなかったんだし。じゃあ今からあたしの昔話に付き合ってね。」

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あたしは、初めて着る制服に胸を弾ませていた。

このときは、別に自分の顔なんて意識したことなんて無かった。

でも、新しい中学校生活になれてきて親友とも言える友達も出来て、充実した中学生活を送っていたときに、親友に好きな人が出来た。

「蘭花~!あたし、好きな人が出来たの!」


「えっ?誰々?」

「えっとね、同じクラスの佐仲君!」

「えっ?本当に!応援するよ!」

この時のあたしには好きな人なんて居なかったし、ましてや佐仲なんて対象外だったから喜んで応援していた。