にしても、蘭花が倒れてあれから2時間位たってるのに一向に起きる気配がない。

大丈夫なのか?


「なぁ、コウちゃん?蘭花はどうして起きないんだ?」


俺は気になったのでコウちゃん(保険医)に聞いてみた。

そしたら、コウちゃんは

「それが、分からないんだ。もう起きても良いはずなんだがな。」


「そっか。」


「ねぇ、来季?蘭ちゃんさぁ、僕らと話すときさ、目をあわせてくれてなかったことに気づいた?」


琉生が俺に今聞いてきたことは、俺も気づいていた。

合わせてないというか、蘭花は合わせているつもりなのかもしれない、でも実は合ってないって感じがする。

こいつは、謎が多すぎる。

「ねぇ、来季?僕の話聞いてる?」

あっ、こいつの事忘れてたわ。

「悪いな、琉生。俺は気づいてたよ。きっとみんなもな。」