だけど、この手紙を渡すにあたって、不安なことがある。


―――気味悪がられないか。


仲田くんがそんな人だとは思いたくない。


仲田くんはいい人だと思っていたい。


…思っていたい、のだけど…。


私は机の上のラブレターを見つめた。


そして、次にある方向を見た。


その方向には私の親友の三崎 由奈(みさき ゆな)の席があった。


由奈の席は窓側の後ろから2番目。すごくいい席だ。教卓の前の席の私にとっては、すごく羨ましかった。


でも、今その由奈の席には誰も座らない。


…由奈自身も。