恋する*memory~記憶をなくしたわたし~2nd





そう言うと、片方の手を振り上げ………




パシン…!!



乾いた音がリビングに響いた。





それに伴い、頬に伝わる痛み………





何度も何度も……





同じ所を殴られた。





痛みが…感じられなくなるほど……






終わった時には、口は切れ……口を動かすことも痛かった。




歯が折れてなかったのは幸いだ。





母は何度も…殴ったあと、俺から離れ、部屋へ戻った。






暫くすると、戻ってきて……俺の頬に湿布を貼ってくれた。




涙をこぼし……『ごめん…ごめんね……』と、何度も何度も謝りながら……