ハート交換

田中修一と水沢なみか

二人は、この澄みきった晴れ渡る青空の下にピンクの水玉傘で仲良く相合傘をして立っていた。


「ここに書いてあったんだけど・・・・」


「本当だねー。おかしいな。」


このような会話の内容が聞こえてくる。


思うに、この傘の持ち主である彼女が今頃になって、傘が入れ替わったことに気がついたのだろう。



まったく！遅すぎだよ。それにしても・・・・この二人！この傘が全然似合っていない。

とても違和感ある光景だった。


「あ、晃。彼女だよ。水沢なみかさん！」


巨漢男修一がこちらに気がついて近寄ってきた。


「お、修。探してくれてありがとうな。」


「いいよ別に。ところで彼女に何の用事？」