ハート交換

「晃くん~。またウチの学校遊びに来たの?今から一緒にどっか行かない?」


ハアハア


誰だ?あの女は?ミキちゃんだっけ?エミちゃんだっけ?


スマン。今は時間がないのだ。野暮用をさっさとすませ心身共に元気になったら必ず遊ぼうね!


晃は遊び人らしく笑顔で女の子に手を振りながら別れたが、気持ちは重く沈みこんでいた。


今日1日中、女の子の泣き声が聞こえていたからだ。


このことがどうにも気が滅入って俺は気が変になりかけていた。



この取りつかれたような気だるさから解放されたい!その一心で屋上に向かっていった。


やっとの思いで屋上に着くと既に2人が俺を待っていた。