ハート交換

俺は何て返答したらよいかヒヤヒヤしていた。



何としてでも合わせ鏡にする機械を作らないと。そう思っていた。



「多分いいよ。会場の掃除をしたり雑用のバイト募集してたから、君やってみたらいいよ。」



小川さんは優しい言葉でそう言ってくれた。



「本当ですか?ありがとうございます!!」


俺は嬉しさのあまりつい大声で叫んでしまった。




「只ね・・・気をつけて欲しいことがあるんだけど。」



俺の携帯から緊張して話をする小川さんの声が聞こえた。




「気をつけることですか?」



何だろう。一瞬、不安になる。




「それはね、絶対に姿鏡には触らないでほしいんだ。あの鏡は、みんなには知られていないけど、とても危険なものだからね。」