ハート交換

なみかが激しく左右に首をふっている。




「不可能に近くても聞いて見ないとな!もう一度、あの鏡を合わせ鏡にしないといけないんだから。」



俺はノートに書き出した。



合わせ鏡にする



その間にもう一度、俺となみかが立つ



と、ペンで書いた。




「それなんだよね~。この間は、地震が起こって偶然に鏡を固定していたワイヤーロープが切れたけど、今度はどうするの?」



なみかが心配そうにたずねた。



俺はカバンの中からペンチを取り出して、なみかの前でヒラヒラして見せた。




「これでぶった切るつもりだ!!」





「ヤメテ~!!エジプトの秘宝なのよ。」



国宝にもしものことがあったらどうするつもりなのか。




この後なみかに散々文句を言われてこの日の会合は終わった。