ハート交換

「なみかちゃん・・・このぐらいの忙しさで倒れるなんて、ちょっとヤワよね。」



「そう言うなよ。彼女も一生懸命やってるんだから。」



恭子の言葉についムキになって言い返してしまった。
ヤバイと思いフォローの言葉を探していたら恭子が笑いをかみ殺している。



「何が可笑しいんだ?」



「別に・・・ただ余りにも晃らしくない発言だったから驚いただけだよ。」



「はい。お待たせしました!」



恭子が営業スマイルでクレープをお客さんに渡した。客に小さく手を振りながら晃に話しかけた。



「ねぇ、晃。なみかちゃんと一緒に仕事がしたいって店長に頼んだそうね。なみかちゃんは、晃にとって何なのかな?」