知らず知らずのうちに、ナタリーと手を繋いでいた。

彼女の柔らかい手が、胸の痛みを和らげてくれる。



いつも繋いでいた、ふっくらとした手。




『ん・・・』

『・・・うん』


初めて繋いだときは、互いに緊張して口もきけなかった。



でも、時間を重ねていくにつれ、気負い無く、手を握れるようになった。

その甘やかで、平和な時間が・・・今はもう戻らないのか。