「ダニエル!」



急にアグネスが声を上げた。


声の方を見ると、右肩を負傷したダニエルが、フィリップに支えられて戻ってきていた。



「あ・・つっ・・・アグネス・・・」

「ダニエル・・・!待って、すぐに手当てを・・・」

「いや、それより・・・」



ダニエルが、切れ切れの息で言葉を漏らした。



「弾が足りなくなってる・・・」