「正も誤もねぇよ。・・・これが俺の愛だ」



そう。


友を裏切り、愛する人を傷つけ、恋人を踏みにじってなお、俺は、誰かを愛することにここまで貪欲なのだ。




パトリシアを捨てたくないと、そう思ってしまう。

愛されたいと、愛したいと、そう望んでしまう。




どれほど不実なことか、よく分かっているのに。



でも、この腕の中の少女は、守り抜きたい全てなのだ。