「嘘になるわけがないんだ。お前がこんなに本気になってくれたんなら・・・報いるすべは俺にしかない」



力強く抱きしめられる。




「正も誤もねぇよ。・・・これが俺の愛だ」







・・・信じてもいいのだろうか?

信じるべきなのだろうか・・・?





でも、理性が飛んでいく。

怖いくらい、彼に溺れていく。


裏切りも、嘘も偽りも、全て、本当はどうだっていい。



彼さえそばにいてくれるなら。




ようやく、息をできる気がした。

今度こそ、信じぬくと決めた。


この愛を貫いていこうと。





私は、体を包む優しいぬくもりに両手を回した。