「・・・・・・ロルフ」



どうして、の言葉が声にならない。

声にしたら、彼がいなくなってしまいそうで怖い。



あなたは私を愛していないのに?

あなたは私じゃない人を想っているのに?


どうして・・・




「・・・・・・そんな目で見るな」



ロルフがぎゅっとわたしを抱きしめる。

暖かく、穏やかなぬくもり。







「俺たちが重ねてきた愛は、嘘じゃないんだよ」