愕然として走ることすら出来ない私の手を引き、校舎まで連れてきたのは、ナタリーだった。


敵であるはずの、ナタリーだった。




何という皮肉だろう。

祖国の兵に攻撃され、敵と呼ばれる相手に助けられるなんて。