「パトリ・・・シア・・・」



私を呼ぶ声に覇気がない。


目元が心なしか、朱に染まっている。

はしばみ色の瞳が、光なく私を見ている。



直感的に、違和を悟った。





「どうかしたの?」

「・・・すまない」

「え・・・?」